【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第40章 消毒 ☆
マスタングがついたのは、わたしの家じゃなかった。
わたしのマンションよりもさらに大きい高層マンション。
「赤井さん…?どこ?ここ…」
「…来い」
赤井さんは何も言わず、黙ってわたしの手を引いた。
言われるがまま、赤井さんについていくと、ある部屋の前で立ち止まり、インターホンを押した。
「はーい」
「俺だ」
この声…わたしの心臓がどくんと嫌な音を立てる。
「シュウ!!来てくれたの?」
やっぱり、セリーナさんだった。
セリーナさんは、赤井さんのすぐ後ろにいたわたしに気づき、顔色を変えた。
「セリーナ。俺が何故ここに来たのか、わかっているよな」
赤井さんは低い声でそう言うと、セリーナさんの腕を掴み、勢いよく部屋の壁に追い込んで張り付けた。
ドンッと言う音とともに、セリーナさんが咄嗟に目を瞑る。
「お前のこと、殺すぞ」
そう言って赤井さんは、腰に隠していたハンドガンを取り出し、セリーナさんの額に付けた。
「冗談でしょ?シュウ」
「本気だ。サラを傷つける奴は、どんな奴でも俺は許さない。たとえ、お前でもな」
そう言って赤井さんは、トリガーのロックを外した。
セリーナさんの顔がみるみるうち恐怖に歪む。