【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第40章 消毒 ☆
赤井さんの目が、本当にセリーナさんを殺しそうに見えた。
「ま、待って!」
わたしは咄嗟に、赤井さんの腕を掴んだ。
「わたしは…一応、無事だったんだし…わたしのせいで、赤井さんに人殺して欲しくない…」
「サラ…」
赤井さんは、掴んでいたセリーナさんの肩を離すと、セリーナさんはずる…とその場に座り込んだ。
「な…によ…シュウがいけないのよ?!
わたしは、ずっとシュウが…」
「俺は、お前を愛しいと思ったことはない。
ただの一度もな」
赤井さんは冷たく言い放った。
「今後、一切俺たちの前に姿を見せるな。」
そう釘を刺すと、わたしの手を引いてマンションを後にした。
赤井さんは、容赦がない。
わたしはたまたま、運良く赤井さんに好かれているからあんな目を向けられずに済んでるけど、もし赤井さんにあんなこと言われたら、わたしなら耐えられない…
そして、こんなに怒ってる赤井さんは初めてだ。
「サラ…帰ろうか。」
それでも赤井さんはわたしには優しい眼差しを向ける。
わたしは、実は物凄く幸運の持ち主なのかもしれない。
赤井さんにこんなに愛されてるんだから…
座り込んだセリーナさんを複雑な表情で見つめていると、玄関のドアがゆっくりパタリ…と閉まった。