【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第40章 消毒 ☆
「…キャメル。
こいつらを警察まで連れて行ってくれ。
このワンボックスカーごと。
ドライブレコーダーにおそらく映ってるだろう。現行犯だ」
「りょ、了解しました。」
「ジョディ、悪いがキャメルと一緒に行って、マスタングを取ってきてくれ。」
「え、えぇ。」
ジョディさんは、わたしの身体を支えながら、一緒に車を降りた。
入れ替わりに、キャメルさんが男たちの両手を縛った状態で後部座席に詰め込んでいく。
ジョディさんは、震えるわたしの身体を赤井さんに引き渡した。
「サラ…」
赤井さんに名前を呼ばれて、ビクッと身体が跳ねた。
「ご…めんなさい…わたし、強いくせに、
…こんな…っ…ごめんなさい」
消え入るような声でそう言った瞬間、赤井さんがわたしを抱きしめた。
「謝るな。
お前は、女なんだから、抵抗できなくて当然だ。
…何もなくて、良かった。本当に」
「っ…赤井さん…」
赤井さんの腕の中が、心地よくて安心して、わたしはホッとしてしがみつきながら泣いた。