【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第40章 消毒 ☆
その時、
パリンッ
車のフロントガラスから弾丸が貫通し、わたしの前にいた男の腕を撃ち抜いた。
「っぐぁッ!!何だ?!」
「おい!誰だ!?」
もう1人の男が、ワンボックスカーのスライドドアを開け、外を確認した時、首根っこを引っ張られズルッと、勢いよく車外に放り出された。
「あ…かいさ…」
そこにいたのは、赤井さんとジョディさんとキャメルさんで、赤井さんはわたしの姿を見ると、今引きずり下ろした男のこめかみに銃を突きつけた。
「全員、車から降りろ。
こいつの頭ブチ抜くぞ」
「ひ…」
「わ、わかったよ…やめろよ」
男たちは両手を上げながら、全員車の外に出た。
入れ替わりにジョディさんが中に入ってきて、わたしにジャケットをかけながら抱きしめてくれた。
「もう大丈夫よ…」
「あ…りがと…」
ガタガタと身体が震える。
怖かった。
赤井さん以外の男に触られるのが、こんなに怖いなんて思わなかった。
「あいつに触ったやつ、全員殺す」
赤井さんはそう言って、まるで本当に殺しそうな目で男たちに銃を向けた。
「お、俺は見てただけだ!」
「嘘つけ!お前ハサミでパンツ切っただろ?!」
「俺は服を割いただけで直接は触れてねぇよ!」
口々にそんな言い訳をする男たちと赤井さんの間に入り、キャメルさんが言う。
「お前ら、誰かに頼まれたのか?」
「…金だよ。
金を渡されて、この女を輪姦せって頼まれたんだ」
「誰だ。そいつは」
「…セリーナ バトラー」
その名前を聞いて、赤井さんは長いため息をついた。