第39章 BlankSpace ☆

シュウと出会ったのは、大学のキャンパスだった。

日本人の男って、みんなナヨナヨしていて、消極的だと思っていたけど、シュウは違った。

逞しくて、クールで、わたしはすぐに彼に夢中になった。


彼がFBIに入りたがっていたことは知っていたから、パパにお願いして、彼に会ってもらったり、試験対策に現役捜査官をアサインしたり、できることは何でもやった。


「私、シュウのことが好き。
シュウは、私のこと好き？」


そう聞くと、シュウは何も言わずに私にキスした。

あの子に、つい強がってわたしがシュウの初めての相手だなんて言ったけど、そうじゃない。

シュウは最初からキスもそれ以上もすごく上手だった。
彼の全部がかっこよく見えてキラキラして、どんどん虜になっていく。

一度も、好きって言われなかったけど、それでも良かった。
言葉をくれなくても、心で何度も愛してるって言ってくれていると思っていたから。