【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第39章 BlankSpace ☆
お酒が回って、頭がくらくらする。
そのクラクラした頭で、赤井さんから逃げる方法を精一杯考えて、結局布団の中に潜った。
赤井さんの顔が見れない。
その手で、他の女の人を触ったんでしょ?
わたしの大好きな声で、あの人の名前を呼んだんでしょ?
考えれば考えるほど、どんどんつらくなってく。
涙が無限に湧いてくる。
「サラ…」
赤井さんに名前を呼ばれると、ビクッと身体が反応した。
そんな、優しい声で呼ばないで…
許してしまいそうになる。
「聞いてくれ。俺は何もしていない」
「…犯人はみんなそう言うもん。
俺は無実だって言うもん」
布団をかぶったまま、涙で詰まる声でそう言った。
許さない。
許したくない。
わたし以外の人に触れたなんて、頭がおかしくなる。
「朝起きたら、勝手に同じベッドに潜り込んでいたんだよ。」
「…でも…」
「俺は、あの夜ずっと、お前の夢を見ていた。
お前に会いたくて、触れたくて。
誓って、お前以外と寝たりしない。
本当だ。…頼むから、信じてくれ。」
赤井さんの言葉に、じわっと涙が溢れる。
本当は、わかってたの。
赤井さんは、絶対そんなことしないってわかってた。
だけど、疑ったのは、堂々と赤井さんを罵倒できるから。