【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第39章 BlankSpace ☆
帰ってきたのは、赤井だった。
そして、後ろにはあの金髪のアメリカ人。
最低だろ…ここに連れてくるなんて。
僕なら、殴ってでも連れてこない。
赤井は、ベッドに腰掛ける僕を見るなり、ギッと睨みながらこちらに近づいてきた。
「サラから離れろ」
「…心配しなくても、何もしてませんよ。
酔い潰れたから介抱していただけだ」
「…そうか。」
赤井はすぐにサラの方を見ると、サラはパッと布団をかぶって隠れた。
「サラ。じゃあ、僕は帰るよ。
今日はバイト入ってくれてありがとう。
助かった」
「ん…。ありがとう、零」
まるで、赤井への当てつけみたいに、サラはわざと僕の名前を呼んだ。
本当に、君はずるい。
一度ハマったら抜け出せない、麻薬みたいだ。
サラの家を出て、歩いて駅まで向かおうとしたとき、後ろから誰かに呼び止められた。
「ねぇ待って」
振り返るとそこにいたのは例の女
「何か?」
サラの敵は僕の敵。と、思わずその女のことを睨みながら返事をした。
「あなた、あの子のこと好きなんでしょ?」
「…だったら?」
「わたしたち協力しない?」
それは、悪魔の囁きだった。