【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第39章 BlankSpace ☆
安室side
サラをおんぶしてサラの家まで帰り、部屋の中に入るとサラをベッドに寝かせた。
「うーー。しにそ…」
「待って。水持ってくるから」
キッチンから水を取って戻ると、サラは着ていた服を脱いでキャミソール姿になっていた。
そして、顔を真っ赤にしたまま、むにゃむにゃと寝言を言いながら寝始めた。
「サラー。水はー?」
「うーん。のむうー」
ベッドに横たわるサラに水を持っていってやると、サラは濡れた目と血色のいいピンクの頬で無意識に僕を挑発してくる。
むく…と身体を起こしたサラは両手で水の入ったコップを受け取り、ゴクゴクと飲み干した。
グラスから口を離す時、グラスに残った一滴の水が口から滴り落ちて、そのままサラが着ているキャミソールから除く谷間に流れた。
「あー。もう。濡れちゃった」
酔っ払いながらキャミソールを引っ張り、指で濡れた谷間を無防備に拭うサラを見て、思わず僕はごくっと喉を鳴らした。
まずい。
このままだとサラのことを襲ってしまう。
ふーっと深呼吸して気持ちを落ち着かせると、僕は強制的にサラの身体に布団をかけた。
「ほら。水飲んだらはやく寝な?」
「んー。ねぇ零」
だから、零って呼ぶなと言っているのに。
「ん?」
「ごめんね。
こんなんじゃ零、新しい恋できないよね…
だけど、相談できる人いなくて…ごめん」
「サラ…」
僕は思わず、サラが寝るベッドに腰かけた。
スプリングがギシ…と鳴って、サラを抱いてた頃を思い出す。
サラの涙を指で殴ってやると、サラはくすぐったそうに目を閉じた。
あぁ。そうだ。この癖、大好きだった。
サラ…君は本当にずるい。
僕は今、君を連れ去りたくて仕方がない。
「サラ…」
もう一度名前を呼んで、思わず好きだと言ってしまいそうになった時、玄関のドアがガチャリと開いた。