【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第39章 BlankSpace ☆
赤井side
サラへの誤解が解けないまま、ジェイムズから仕事が舞い込んできて気付いたらもう夜。
そろそろサラもポアロから帰ってきているところだろう。
俺も、早く帰って誤解を解きたい。
そう思いながら俺は工藤邸の自室を軽く片付けて、サラの待つ家に向かおうとした。
「シュウ!ジョディの家まで送って行ってよ」
「悪いが、タクシーで向かってくれ。
俺は今それどころじゃない」
「あー。あの子のところにいくんだ?」
「お前と何かあったと誤解されている」
「…じゃあ、私も一緒に行って誤解を解くわ?」
セリーナの下心丸見えの要求に、俺は即却下を下す。
「駄目だ。来るな」
「シュウが1人で弁解したって無駄よ。
わたしから、あれは冗談だったの。って説明する方が、説得力あると思わない?」
問答無用で再度断ろうとしたとき、俺の頭にある考えが浮かんだ。
口で言っても、俺がサラをどれだけ好きか、セリーナには伝わらないらしい。
このまま日本に居座られでもしたら、ハッキリ言って仕事でもプライベートでも邪魔な存在になる。
視覚的に、分からせるしかないか。
「わかった。ついてこい」
「ふふっ。」
セリーナは喜んで俺の後ろをついて来る。
仮にも元恋人に対し、俺は非情だな。
けれど、サラが不安になる材料は一つ残らず取り除きたかった。
セリーナを連れたまま、俺はサラの自宅のドアを開けた。