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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第39章 BlankSpace ☆




シャワーを浴びて、髪を乾かして寝る準備をして、ベッドにごろんと横になった。


「いつ帰ってくるんだろう」


ポツリとそう呟いて、イヤな妄想してしまう。
セリーナさんに迫られて、断れなかったらどうしよう。

赤井さんだって男だもん。
あんな金髪美女に裸で誘われて、上に乗られたら絶対する。
間違いなくする。

しかも、初体験でしょ…?
初めてって特別だもん。

昔何かの小説で読んだことがある。
人は100回目のキスを忘れてもファーストキスは一生覚えてる。

きっと赤井さんにとって、わたしとのキスもセックスもx回目のどれかで、初体験やファーストキスはすぐに思い出せるんだ。

はぁ…とため息をついた時、わたしのスマホが鳴った。


もしかして、赤井さん?
と思ったけど、着信画面に表示されているのは安室透という名前。


「もしもし」

「あ。サラ?今ちょっと大丈夫ですか?」

「うん。どうしたの?」

「明日、ポアロのバイト梓さんの代わりに入れませんか?
梓さん熱出したみたいで…マスター、サラの番号知らないみたいなので代わりに僕が連絡しました」

「あー…そっか。
マスターに教えてなかった。
うん。明日大丈夫だよ。」


働いたほうが気が紛れる。
そう思って二つ返事でOKした。


「…なんか、元気ないですね。」

「…そう?」

「どうせ、赤井のせいでしょう?
ここで僕が電話をかけてるのを知ったらさらに事態がややこしくなりそうなので、切りますね」

「待って!切らないで」


安室さんが切ろうとするのを咄嗟に止めたから、安室さんは心配そうにわたしの名前を呼んだ。


「…サラ…?」

「あ…う、ううん。
ごめん。何でもない。
…じゃあ、おやすみ」


わたし、なんてずるい女なんだろう。
赤井さんがそばにいないのが不安で、寂しいからってまた安室さんに甘えて寂しさを埋めようとしてた。


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