【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第39章 BlankSpace ☆
赤井side
「サラ…」
冷蔵庫から水を取ってきてベッドの中にいるサラを見ると、疲れたのかすやすやと眠っている。
寝顔が愛しくて、サラの髪に触れるとサラは、ぱち…と目を開けた。
「起こしたか」
「ううん。だいじょうぶ」
そう言って目をこすり、俺の腕にしがみついてまた目を閉じた。
幸せってこういうことを言うのか。
30過ぎて、それを実感すると思っていなかったな。
サラとヨリを戻してしばらく経つが、怖いぐらいに上手く行っている。
喧嘩はほとんどしない。
たまに帰れない日はあるが、そういう日はマメに連絡を取る。
俺はもともとそういうことを器用にできるタイプじゃなかったが、サラからの連絡はすぐに返してしまう。
きっとサラと結婚したら、こんな風に毎日が過ぎていくんだろう。
そう思うと、それを思いとどまらせているあの組織に対しては更に憎悪が増してくる。
そういえば、サラとはあの組織について話すのを意識的に避けているな。
きっと情報はたくさん持っているんだろうが。
そう思いながら、俺の腕にしがみついたまま眠ったサラの頬を撫でた。
お前は、俺が守る。命に変えてもな。
史上一番の女だから。絶対に無くしたくない。
そう思いながら、サラを抱きしめて俺もゆっくりと目を閉じた。
夢の中でもサラに会えるように、願いながら。