第37章 Girl's Talk

こんなに嫉妬深くて、独占欲が強い男、嫌じゃないのか？
俺の方が8つも歳上なのに…
こんなに情けなく甘えている。


「お前が好きすぎて、重いな…俺」


サラの胸に顔を埋めて自嘲気味に笑うと、相変わらず俺の髪を撫でてサラは笑った。


「そんな赤井さんが、大好きだよ」


お前は、いつもそうやって俺を癒やしてくれる。
俺のことを一番に考えて、自分のことは二の次だ。


「サラ…」


サラがここにいることを感じたくて、いつもより力を込めてサラを抱きしめた。

あと一つだけ、伝えたいことがある。


「聞いて、嬉しかったことは…
俺とのことを、幸せそうに話してくれたこと」


そう自分で言葉にしただけで、また嬉しさが込み上げてくる。

顔を上げてサラの顔を見ると、顔を真っ赤にしながらこちらを見るサラと目が合った。


「…恥ずかしい…」

「あぁ。…でも、嬉しかった…」

「ほんと？…じゃあ赤井さんとの話は、してもいい？」

「当たり前だろ」

「良かった…本当は、いろんな人に言って回りたいの。
赤井さんと一緒にいてどれだけ幸せか。
自慢したい」


そうやって微笑むサラが愛しくて、俺は下からサラの唇を奪った。

沖矢さんのキスは強引

そう言ってたサラの言葉が頭に浮かぶ。
こういうところが強引なんだろうか。

キスしたいと思ったらすぐに身体が動く。