【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第37章 Girl's Talk
サラに俺の固定概念もプライドも、全部溶かされ、俺は自分の頬に添えられたサラの小さな手を握りながら本音を漏らした。
「…初体験の話、聞きたくなかった。
…今まで、何度も聞いて平気だったはずなのに、何故俺じゃないんだと、言いようのない気持ちになった…」
「うん…もうしない…
聞かれても、秘密って言うから」
そう言って微笑むサラが好きすぎて、俺は思わずサラを抱き上げてソファーに座らせ、隣に腰を下ろすとサラの胸に顔を埋めるようにぎゅっとサラの腰に手を回して抱きついた。
いつもと、真逆だ。
「赤井さん…?」
「…他にもある。
…安室くんとのこと、聞きたくなかった。
あれは俺のせいだとわかっているのに、お前にとって、大切な思い出だと言うこともわかっているのに。
…嫌なんだ…嫉妬でおかしくなりそうだった…」
そう言いながら、ぎゅっとサラの細い身体を抱きしめると、サラの指が俺の頭を撫でた。
「もう話さないから…ごめんね?」
ごめんって、お前は全然悪くないのに…
俺の髪を通るサラの指が心地良い。