【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第37章 Girl's Talk
赤井side
盗聴していたこと、気持ち悪いと思われるんじゃないか。
こんなしゅんとした顔、男らしくないと思われるんじゃないか。
俺はサラに嫌われるのが、相当怖いらしい。
だから、サラから許すと言われたとき、ほっと力が抜けてつい本音が出た。
聞きたくなかった事も、聞けてよかったこともある。と。
聞きたくなかったことなんて、サラからしたら不可抗力だ。
まさか俺が聞いているなんて思わなかっただろうし。
それなのに、サラは俺を見て言った。
「赤井さん…やだったこと、ちゃんと言って?」
「え…」
言ってどうするんだよ…
というか、そんな後からこれが嫌だったとわざわざサラに言うなんか、男らしくないにも程があるだろ…?
そんな顔をしてサラを見ると、サラは俺の頬に手を添えて続けた。
「…赤井さんが、嫌なことはもう言わないから」
「今回のは、まさか俺が聞いてるなんて思ってなかっただろ?
…不可抗力だ。気にするなよ…」
「そうじゃなくて!
赤井さんが嫌だと思うことは、赤井さんがいない時も口に出したくないの」
なんだそれ…
そんな、嬉しすぎること真っ直ぐ目を見て言われると息が上手くできなくなる。