【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第37章 Girl's Talk
…そういえばわたし、赤井さんのほっぺにキスしたことあったっけ…
いつも赤井さんからわたしのほっぺによくキスしてくれるけど…
自分のこれまでを思い返してみるが、どのシーンを思い返しても赤井さんのされるがままで、自分から何かしたことって本当に稀だ。
「ねぇねぇ!サラさんは、どうなんですか?」
「えっ、わたし?!」
突然飛んできた火の粉にわたしは驚いて飲んでいたアップルタイザーを気管に入れそうになった。
「あー!あたしも聞きたい。
この中で明らかに経験豊富そうやし!」
「ズバリ、安室さんとはどうだったんですか?!」
「えっ!?…えーっと…」
まさかの安室さんとのことを聞かれ、わたしはタジタジになる。
もう別れたんだし、さすがにあまりペラペラ話さないほうがいいよね…?
そうは思うものの、蘭ちゃんと園子ちゃんはずいずいと聞いてくる。
「キスとか、それ以上とかしたんですか?」
「…まぁ、そりゃあ、した…よね」
してないよと言うには無理がありすぎるこの問いに正直に答えると、蘭ちゃんたちは途端にテンションが爆上がりする。
「きゃーーーー!」
「キス!安室さんのキス、どんなでした?!」
「安室さんのキス…?!
…んー…いつも優しかったかな…」
不意に零のキスを思い出した。
思い返せば、いつもわたしに目を閉じる余裕を与えてくれた。
ピンクのオーラに包まれた優しいキスばかりだった。