【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第37章 Girl's Talk
赤井side
工藤邸リビング
コーヒーを飲みながらボウヤが言う。
「まあ、この3人が同時に外泊ってことは、これはもう十中八九、園子んちだな」
「あの金持ちの姉ちゃんか。
ほんなら、そこまで心配せんでもええか…」
「いや。甘い。
以前、女の子だけで遊ぶのと言って出て行った先が合コンだったということがあった。」
俺の言葉に、ボウヤが相槌を打ちながら言った。
「そう。だから、もしかしたら今回も、女だけとか言いながら…」
「男もおるかもしれんっちゅーわけか!?」
外泊する先に男がいたら、俺はサラよりもその男達を射殺してしまうだろう。
本気でそんなことを考えている自分がたまに怖くなる。
「しかし、今から鈴木邸に乗り込むわけにはいかんしな…」
どうしたものか。と、腕組みをしてうーんと考えていると、ボウヤがまたあのニヤリとした笑顔で言う。
「それが、今日博士の作った最新の盗聴器の性能を試したくて、偶然、蘭ねーちゃんの携帯のストラップに仕込んで置いたんだ。
このスマホで、リアルタイムに音が拾えることになってる。」
ボウヤ、下手をすればそれは犯罪だぞ…
まぁ、阿笠邸を盗聴器で盗み聞きしている俺が言うのも変な話だが。
「でかしたで工藤!
はよ!はよスマホで拾わんかい」
「工藤?」
「あっ…くどくど言わんと、はよ!」
「わーってるよ。じゃあ、押すぜ?」
なんだか、これがバレたら物凄くサラに怒られる気がする…
が、そうも言ってられず、俺も首を縦に振ると、スマホから聞こえてくる音に耳を澄ませた。