【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第37章 Girl's Talk
ガシガシと頭を掻きながら、俺は久し振りにサラのこの突然やってくる天然魔性な行動に踊らされている。
その時、玄関ドアが突然開いた。
工藤邸を出ようとして玄関ドアの目の前にいた俺は少し驚いて前を見ると、同じぐらいの目線には色黒でキャップを被った高校生ぐらいの男がいた。
「あれ?赤井さん。出かけるの?」
そして、下の方から聞こえた声にハッとしてそちらへ目線を送ると、ボウヤが目を丸くしてこちらを見ていた。
「いや。ちょうど帰ろうと思っていたところだが…」
「ちょうど良かった。赤井さん。
サラさんから、連絡きた?」
「…まさか、何か知ってるのか?」
「僕たちも、そのメッセージの被害者なんだよ」
「俺なんか、大阪から出てきたっちゅーのに置いてけぼりや」
そう言って、ボウヤもその関西弁の少年も、同時にスマホの画面を見せてきた。
[ごめん平次!今日はちょっと別のとこに泊まるから、平次は探偵事務所にお世話になってなー]
[コナンくん。今日はわたしお泊まりだから、いい子にしててね。]
俺はその文面を見て、同士だと悟ると、玄関ドアを開けて2人を招き入れた。
「コーヒーでも飲みながら、じっくり話し合うとするか」
「あぁ。そだね」
男3人、ニヤッと目を見合わせてアイコンタクトを取ると、工藤邸のリビングが対策本部に早変わりした。