【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第6章 シアワセ
「…どうする?行くか?」
「行きたい!!わたし、旅行するの初めて!!」
ぱあっと目を輝かせながらそう言うと、赤井さんはフッと笑って
「じゃあ、来週の月曜日から行こう。
平日の方が空いてるだろうし、お前の顔がバレる確率も低くなる。」
そうでした。わたしは死んだことになってるんだ。
今が幸せすぎて、そのことをつい忘れそうになる。
「でも、わたしがいた組織はアメリカだし、もしわたしを見つけても、きっとよく似た別人って思うだろうから大丈夫だよ!」
と、そう言ったとき、ハッとバーボン こと安室さんのことを思い出した。
「あの…赤井さん。
昨日の話なんだけど…実は、黒の組織のバーボンに見つかってしまいまして…」
「なに?」
「あ、でもバーボンはノックだったみたいで、実は公安警察で、組織に潜入捜査しているみたい…」
「ああ。知っている。」
「え?知ってたの?
…あと、…肩口のキスマークも安室さんに…
公安警察のスパイにならないかと言われて」
突然赤井さんがため息をつき、やっぱり怒ってるんだ…としゅんと下を向くと、赤井さんはわたしが着ていたバスローブを少しだけ開いた。
そして、わたしの鎖骨、胸元に新しく赤い跡をつけた。
「あかいさ…」
「俺はその倍つける。」
そう言って少しだけ怒ったようにそっぽを向いた彼が愛しくて、わたしはたまらず赤井さんに抱きついた。
「京都、楽しみだね!赤井さんのまま行くの?」
「向こうに着いたら考えるかな」
そう言って、わたしにキスをした。