第35章 ハルウタ　☆

むしろ、上出来だよ！
あのイケメンサッカー選手を前にした塩対応。

自分で自分を心の中で褒め称えていると、赤井さんに戻った彼はリビングに戻ってきた。


「何ひとりでニヤニヤしている」

「あ、赤井さ…」


赤井さんは上半身裸にスウェットのズボンを履いた状態で、髪をタオルで拭きながらこちらに近づいてくる。


「そ、その格好だめ…」

「ん？何だよ」


赤井さんはそう言いながら更にわたしに近づく。
だって、わたしの大好きな赤井さんの腹筋が…
こんな明るいところで、め、目の前に…
やばい鼻血出そう…

顔を赤くしながらも赤井さんの肉体美に見惚れていると、赤井さんは意地悪に笑って言う。


「ホォー。サラは俺の裸がそんなに好きなのか」


そう言って赤井さんは、わたしの頬に手を添えた。
赤井さんの髪から雫が滴って、いつも以上にセクシーに見えた。
まさに、水も滴る良い男…