【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第35章 ハルウタ ☆
そして耳元で、赤井さんがわたしの大好きなあの声で囁く。
「サラ…」
「んっ…」
上半身裸で、しかも耳元でその声で名前を呼ぶのは反則だ。
わたしから思わず声が漏れる。
「ん?まだ何も触れてないのに、感じたのか?
…サラは、本当に感じやすいな」
吐息混じりの声で、そんな言葉攻めをされると、わたしの脚は簡単にガクガクと震え、ビクッと身体が反応する。
「可愛い…」
「あっ…」
また耳元でそう囁くと、わたしから声が漏れる。
そして赤井さんの顔がどんどん近づいてくる。
キス…される…
キス、したい…たくさん…
赤井さんがくれようとしているキスが待ち切れないぐらい、わたしはもうエッチなキスをする気満々だった。
けれど、赤井さんがキスをしたのは、
わたしの右のほっぺた。
ちゅっ…
「…え?」
ぱちくりと目を見開いて赤井さんを見ると、何食わぬ顔でわたしを見てくる。
「どうした?」
「あ…なんでもない」
どうしてほっぺなの?
なんて恥ずかしくて言えない。
わたしがなんとも言えない表情をしていると、赤井さんは意地悪に笑った。
「さーて。髪を乾かしてくるかな。
お前も早く風呂に入れよ」
赤井さんとたくさんキスをしてそれから…と考えていたわたしを1人ベッドに放置して、赤井さんは髪を乾かしに洗面所に戻って行った。