【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第35章 ハルウタ ☆
赤井side
俺と灰原哀の、刺すような視線に気づき、サラは逃げるように会場を出た。
俺も後を追おうとドアの方を向いた時、突然後ろから呼び止められた。
「あ!待って」
振り返ると、そこにいたのは比護隆佑。
隣で灰原哀は彼を見て顔を赤くしている。
「キミ、また会ったな。
いつも応援ありがとう」
灰原哀の頭をぽんっと撫でてそう言うと、次は俺の方を見て笑う。
「あなたも。
わざわざスタジアムまで来てくれて、どうも」
白い歯を見せてニコッと笑いながらそう言う比護は、どことなく俺に宣戦布告をして来ているように思えて、俺は珍しくムキになる。
「いえ。僕の彼女がどうしても来たいって言うんでね。」
沖矢昴を演じながら、 彼女 と言う単語を強調して言う。
すると比護は少しムッとした顔をして言い返してくる。
「ああ。サラの彼氏さんでしたっけ?どこかで見たことあるなぁーと思ってたら」
100%覚えてるだろこいつ…