【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第34章 アイネクライネ
サラはいつも俺の予想を裏切ってくる。
だから、目が離せないんだよ…
「わ、笑わないでよ…う…ぇ」
俺はサラの額に汗で張り付いた前髪を寄せながら、サラに言う。
「驚かせるなよ…」
「うー…吐きそう…」
「まったく…。
レン、悪いがこいつがこの調子だと、もう帰るしかなさそうだ。
また今度連れてきてやるから」
「んーん。いいよ。
ちょうどもうすぐ小林先生がここに迎えにくるし。」
「そうか。じゃあ、ゲート出て待っているか」
そう言ってサラを抱き上げると、サラは俺の首に甘えるように腕を回してきた。
普通、俺が抱き上げるのは子供のレンのはずなのだが。
ひょいっとサラを抱き上げた俺を見て、レンが言う。
「赤井、おれ、赤井みたいになりたい。」
「ん?」
「自分の大切な人を、ちゃんと守れるような男になる!」
「…なれるさ。お前なら」
レンは、俺の隣でサラの荷物を持って俺に着いてきた。