【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第34章 アイネクライネ
倒れたって、何があったんだ一体…
サラ…
サラ…サラ…
心配でたまらなくて、何度もサラの声を呼んだ。
しばらく走ると、コーヒーカップが見えてきて、その近くのベンチにレンを見つけた。
そしてその隣には、サラが横たわっているのが見える。
「サラ!」
「赤井!」
「おいサラ!
しっかりしろ!サラ…」
俺は、目を閉じているサラを起こし、ゆさゆさとゆすった。
どうして、目を開けていない…
何があったんだ…
混乱した状態で、何度もサラの名前を呼ぶと
「う…気持ち悪い…」
サラは眉を顰め、口元を手で覆いながら呻き声を上げた。
「…え?」
「サラ、コーヒーカップで張り切って回しすぎて、倒れたんだ」
「うー…まさかこんなに酔うと思ってなくて…」
は…な、なんだ…
心底、ホッとして力が抜けた。
「コーヒーカップを回しすぎたって…
お前…ガキじゃあるまいし…っふ…ふはは…」
ホッとした後は、その内容のマヌケさに笑えてくる。