【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第34章 アイネクライネ
赤井side
「悪いなキャメル。こんなところまで」
「いえ。どうせ、暇でしたし。」
キャメルの車に伸びていた男達を押し込んで、キャメルの車が去っていくのを見送った。
さて、あいつらに合流するか。
俺は入場ゲートを潜り、サラのスマホに電話をかけた。
2コールで出たのはサラではなかった。
「もしもし赤井?」
「レンか。サラはどうした?」
「それが、倒れたんだ」
「…は?」
「今、園内のコーヒーカップの前のベンチで横になってる」
「すぐに行く。待ってろ」
そう言って電話を切り、俺は急いで園内マップを確認した。
焦る頭で、場所を把握した俺は、走らないでくださいと書かれた看板も無視して全速力でそこへ向かって走った。