【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第34章 アイネクライネ
なによ!赤井さんのばか!
あんな言い方しなくてもいいじゃない。
まるで、子供を叱るような言い方。
結局わたしは赤井さんとの歳の差を埋めるものは何も持ってない。
しゅん…と落ち込んでいると、一緒にアトラクションに並んでいたレンがわたしの顔を覗き込みながら言う。
「サラ?どうしたの?
赤井に怒られてまだしょげてんの?」
「…だって。
わたしのことまるで子供扱いなんだもん」
「サラの方が年下だろ?しゃーないんじゃないの?」
「そうだけど…」
だめだ。小学生にマジなトーンで人生相談してるあたり、子供扱いされても仕方ないや。
はぁーっとため息をついてると、レンはしょうがねぇなーと言いながら続けた。
「赤井、サラが世界で一番大切だって言ってたぞ」
「…ほ、ほんと?」
「うん。僕にサラをちょうだいって言ったら絶対ダメだって。」
それを聞いて、わたしの心はドキッと高鳴る。
なんて単純なんだろう。
だけど嬉しかった。
わたしも、赤井さんが世界で一番大事だから。
「よーし!レン!次何乗ろうか?」
「コーヒーカップ!」
「オッケー!めっちゃ回すよ?!」
「なんか、突然テンション高いな」
レンに呆れられながらも、わたしはレンの手を引いてコーヒーカップの方へ向かった。