【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第34章 アイネクライネ
できた人だかりから、歓声が上がる。
「す、すげえ!あの夫婦!」
「つよーい!」
この姿で目立つのは控えたいのに。勘弁してくれ。
そう思っていると、サラが駆け寄ってきた。
「赤井さん!チケット買えた?」
「チケット買えた?じゃない。
何をやっているんだお前は。」
「だってレンが!」
そう言ってサラがレンを指差すと、
「だってこいつらが!」
レンはサラと同じようにそのへんで伸びて転がっている男たちを指差した。
親子というより、兄弟だな。むしろ。
サラは小学生レベルということか。と自己解決した。
「こいつらがどうしたって?」
「あのお姉さんたちを車に引っ張って行こうとしてたんだよ」
「あぁ。なるほど。」
そう言ってその子達を見ると、こちらへ駆け寄ってきて何度もありがとうございましたと礼を言いながら、こちらへお礼と言ってトロピカルランドの近くのホテルの宿泊券を渡してきた。
「いいのに…無事でよかった。」
サラがそう言うと、女性たちはもう一度ぺこりと頭を下げると駅の方へ向かっていった。