【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第34章 アイネクライネ
「わたしもレンくんと同じぐらいのときに、パパとママが死んだんだよ。」
そう言うと、レンくんはわたしを離そうとする力を弱めた。
「サラも…?」
「うん。すっごく辛かった。
絶望した。
全部どうでもよくなって、いつ死んでも良いやーって思ったりしたよ。」
「…どうやって、立ち直ったの?」
「うーん。
時間が解決したのもあるけど…
わたしが自分自身を愛せるようになったのは、ある人がわたしを受け入れてくれたからかな。」
「そっか…」
「レンくんも、今はつらいと思うけど、きっとそのうち大丈夫になる。
わたしが保証するから。」
「サラ…良い女だな」
小学生にそんなこと言われるなんて思ってなかったからふふっと笑みが溢れた。
気付くとスーパーのど真ん中で小学生を抱きしめてるヤバい女になってる。
「さ、さあ!レン!
家に帰って美味しいびーふすとろなんとか作ろう!」
そう言うと、レンはわたしにぎゅっとしがみついてきた。
可愛い。生意気言っても小学生ね。
会計を済ませると、レンと一緒に手を繋いで家に帰宅した。