【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第33章 If This Was a Movie ☆
赤井さんはため息をついて、わたしの涙を指で拭う。
「悪かったよ…子供扱いしてるわけじゃない…」
そう言いながら、わたしを抱きしめて言った。
もう映画なんて、目に入らない。
赤井さんだけがわたしの物語の中心にいる。
「お前が、好きで、可愛くて可愛くて仕方ないんだよ。
だからつい虐めたくなる。」
「…いじめすぎだよ」
「そんなに怖がってると思ってなかったんだ。
…あと、俺は毎日朝起きてお前を見た時、奇跡みたいに綺麗だと思っている。」
赤井さんは、ここぞと言うときにいつもわたしの欲しい言葉をくれる。
こんな歯の浮くようなセリフ、他の人には絶対言わないでほしい。
わたしだけがこのかっこ良すぎる赤井さんを知ってたい。
「…ほんと?」
「あぁ。ドレスを着ているときも、真剣に料理をしてる顔も、笑顔も泣き顔も寝顔も、全部綺麗だ。」
「…そこまで言われると照れる…」
「怒った顔も好きだ。
だからつい見たくて。
…もうしない。許してくれ」
抱きしめながら、そんな甘い言葉を吐かれると、胸がキューンとなる。
なんて単純なんだろう。