【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第33章 If This Was a Movie ☆
赤井さんはそんなわたしを見て、クックックと口元を押さえて笑っているが、わたしは放心状態で、その後じわじわと涙が溢れてきた。
「うっ…うぇ…」
「お、おい…」
「うえぇえええ。赤井さんのバカー!」
まるで小さな子供みたいな泣き方をするわたしを見て、赤井さんは驚いてわたしを抱きしめて宥める。
「悪かったよ…そんなに怖かったのか?」
「怖いよ!っずっと怖いもん…!
それ借りるって言った時点で怖かったよ!
っく…っうえぇ」
「ならそう言えよ…」
呆れながらもわたしの頭を撫でて頬にキスをする赤井さん。
「だって!っ24にもなってホラー怖いなんて言ってたら、ますます子供扱いされる…」
「そもそも子供扱いしていないぞ」
「してる!いっつもわたしのこと、可愛い可愛いって…」
「それは…子供扱いなのか?」
「わたしのこと、美人だなーとか綺麗だなーとか思ったことないでしょ…大人の女として見られてないもん…」
ホラーから、話の論点が完全にズレていることに全く気づかず、わたしはえぐえぐと泣きながら赤井さんを、ぺしぺしと叩いた。