【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第33章 If This Was a Movie ☆
大体、こんな美男美女ならくっつくに決まっているし、彼氏が病気になっても変わらず愛を貫ける女なんて、世の中の女の何パーセントだろう。
男は、好きな女を守るためにいる。
好きな女を守れなくなる男に価値なんてあるのか。
そんな風に皮肉な感想を並べて、長い2時間だなと思いながら画面を眺めていた。
ふと、サラの肩が震えている事に気付いた。
サラを見ると、画面を見ながら涙を零している。
単純だな…こんなので泣くなんて。
いや、純粋なのか。俺みたいに物事の裏の裏まで見ていないから。
可愛いなと思いながら、自分の袖でサラの涙を拭ってやった。
「赤井さん…何で泣かずにいられるの…」
目と鼻を真っ赤にしながら、サラは俺を見て言う。
「…泣くところないだろ…」
「あるじゃない…たくさんあるよ!」
そう言いながらえぐえぐと泣くサラ。
全く。逆に俺がこれを見て号泣していたらそれはそれで引くだろう。