【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第33章 If This Was a Movie ☆
赤井side
俺たちは、離れていた分を取り戻すのに必死だ。
隙あらばキスをして、気持ちが通うのを確認している。
サラに触れている時だけ、俺は使命を忘れることができる。
俺の脳の殆どがあの組織で占めていて、そんな脳を休めるための清涼剤としてサラを利用しているのかもしれない。
はやく、全部解決してサラの事だけを見て考えられるようになればいい。
それまで、待っていて欲しい。
そんな願いを込めてキスをする。
本編が始まると、サラはゆっくり唇を離し、少しだけ残念そうに言う。
「始まっちゃった…」
これじゃどっちが本編なのかわからないな。
俺はサラにキスをするのを一時中断して、サラの肩に腕を回したまま、画面の方を見た。
映画の内容は、それはそれは甘すぎるラブロマンスだ。
そして、物語の途中で彼氏が難病にかかってしまうと言うありがちなストーリー。