【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第5章 TiAmo ☆ ♪
わたしは、なんだか宙に浮いてるみたいに足が震える。
このまま嫌われたらどうしよう。
そんなことを思いながら、わたしはひとまずとシャワーを浴びた。
なんか、全然話せなかったな…
やっぱり怒っているんだろうか。
何も話さないのは、わたしの方だよ。
赤井さんからしたら、何でわたしが怒っているのか全くわからないだろうし…
赤井さん目線では、
いきなり同居人が肩にキスマークをつけて帰ってくる
↓
問いただすと言いたくないと言う
↓
困っていると、あなただって何も話してくれないじゃない!と言われる
↓
そして突然家出される
最悪じゃんわたし…!
シャワーから上がり、バスローブ姿のまま髪を乾かしたあと、沈んだ気持ちのまま、水を飲もうとダイニングへ向かった。
ダイニングの扉を開けた時、わたしは驚きで目を丸くした。
ダイニングテーブルには、晩御飯が用意されていて綺麗にラップをしてくれている。
「これ…」
わたしのぶんも、作って待っててくれてたんだ。
待っててくれたのに、一人で食べさせてしまった。
赤井さんの何も言わない、何も聞かない優しさが胸を突いた。
その瞬間、わたしは赤井さんの部屋に走った。