第31章 Together ☆

ふーーっとため息を吐きながら着ていた黒のシャツを脱いで、シャワーをひねると、俺は頭を冷やそうと冷水を頭からかぶった。

昂った俺の欲望が、だんだん落ち着いてきて、良かった…とホッと胸を撫で下ろし、湯船に浸かった。

サラと、京都で一緒に風呂に入ったことを思い出した。


可愛かったな。あいつ。
手を繋いで観光地を回ってる間、サラが可愛すぎてずっと抱きたい…抱きたいと思っていたな…俺。


離れていた分、あの頃よりももっとサラのことが愛しい。

よく考えたら、この湯についさっきまでサラが浸かっていたのか…

ここに、サラが、裸で…

想像して、目の前の湯を抱きしめるようにかき集めた。
さっき冷水で落ち着いた俺の欲がまた高まってくる。

俺は、サラがさっきまで浸かっていたというだけでこの湯すら愛しく思うのか。
重症だな…

もう一度シャワーから冷水を出して頭からかぶっても、なかなか治らない。