【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第30章 I belong with you ♪
赤井さんは少し迷った後、わたしに自分が着ていたジャケットをかけた。
「寒くないか?」
「平気…」
そう言うと、砂浜に腰掛けて海を見た。
わたしも赤井さんの隣に腰を下ろすと、赤井さんはわたしの肩を抱き寄せる。
ドクン…ドクン…と心臓が高鳴る。
赤井さんって、こんなにかっこよかったっけ…
横目でチラッと赤井さんを見ると、ん?と首を傾げてわたしを見る。
その表情にドキッとして、まるで片想いみたい。
「サラ。」
「なに?」
赤井さんのことかっこいいってときめいてるの、バレた?
ドキドキしてるのバレてる?
そんな風に焦りながら赤井さんを見ると、赤井さんは思いもよらないことを聞いてくる。
「明日、お前の家に泊まっていいか?」
「え…そんなの、わざわざ聞かなくても」
「普通に、ちゃんと約束して、デートして、家にいって、そういうの、お前と出来ないまま別れたから。
…やり直したいんだよ。」
赤井さんはそう言って、わたしの肩をまた抱き寄せた。
「うん…」
波の音がザザ…と聴こえて、風が通って心地いい。