• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第5章 TiAmo ☆ ♪




赤井さんがわたしに馬乗りになる状態でベッドに上がり、
ズレたブラウスをさらに下に下げられ、肩口のキスマークを凝視した。

「これ、誰にやられた」

「…言いたくない」


本当は、赤井さんに言いたかった。
安室さんに会ったことも、彼に協力しろと言われたことも、キスマークのことも

けど、さっきのあの会話がわたしの心を縛り付けて、どうしようもなく苦しい。


「…また、言いたくない か。
お前はいつもそうだな」


呆れたように、そして怒ったみたいに言う赤井さんの言葉を聞いて、わたしはカッとなって言い返した。


「なによ…赤井さんだって、わたしに何も教えてくれないじゃない」


それだけ言うと、目に涙が溜まってきた。
こんなに好きになってしまったのがくやしくて、つらい。


「何の話をしている…」


困ったように、わたしの溢れる涙に触れる赤井さんを見て、他の人にもこんなふうに触れるの?と思ってしまう。


「もういい。」


わたしは赤井さんの手を振り払い、
馬乗りになってる赤井さんのことを押し除け、ブラウスを着直して部屋を飛び出した。

そのまま玄関に向かい、靴を履いて家を出た。

少し走って振り返ると、誰もいない路地。


「追いかけてもくれないんだね。」


そうつぶやいて、わたしはとぼとぼとアテもなく歩き出した。


/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp