【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第30章 I belong with you ♪
わたしは本当に最低な人間だ。
もう遅いよ。そう言って赤井さんを拒絶し、零の元に帰ってきたはずなのに。
何をしていても、赤井さんが頭に浮かぶ。
零に触れられた時、わたしは赤井さんを思い出してた。
あの日キスしたこと、抱きしめられたことを。
「俺は、お前が好きだ。
別れてからもずっと…今も。」
そう言ってわたしを見る赤井さんが頭から離れない。
わたしのこと、ずっと好きだったって…
じゃあ、その気持ちのまま、わたしが零を「零」と呼んでるのを見てたの?
わたしがパーティーで零と手を繋いでいるのも、
会場から抜け出して零と身体を重ねている時も、
キャンプで、零とキスをしているのを見た時も、
どんな気持ちでわたしたちを見てたの…
前に、交差点でジョディさんの唇を奪ったのを見た。
あの時、わたしが受けた傷と同じ痛みを、わたしは赤井さんに何度も与えていたの?