【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第5章 TiAmo ☆ ♪
赤井side
忘れるわけにはいかない。
俺のためにあいつは死んだ。
あの日から一層、あの組織を殲滅することが俺の全てになった。
「彼女のことを、まだ愛しているのか…」
そう聞かれた時、自分でもわからず頭の中で自問自答していた。
そうですと答えることは容易い。
実際、「愛していないのか?」と聞かれると答えはNOだ。
けれど、彼女のことを思い出すたび、何故かサラの笑った顔が思い浮かぶ。
サラに他の男の影がちらつくと、腹が立つ。
これは、愛している ということなんだろうか。
一度に2人の女は同時に愛せない性分だ
そんなことを昔、ジョディに言った気がする。
そうなら、今俺が愛しているのは誰だ。
しばらく考えても答えが出ず、
ジェイムズの問いには答えずに
「…また、何か進展があれば連絡します」
と言い残しで電話を切った。