【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第28章 最愛 ♪
「君の任務はあくまでも、盗まれたデータの奪還だ。
それ(拳銃)は、あくまで護身用だからな?」
「わーかってる!指示は零が無線でくれるんでしょ?」
「あぁ。そのイヤホンマイクから。」
「cool!(完璧ね)」
わたしは鼻歌を歌いながら、杯戸シティホテルに到着するのを待った。
自分でも呆れるぐらいだ。
普通の生活がしたいと言いながら、久しぶりの任務にワクワクと湧き上がる高揚感が抑えきれない。
よくわたしのことを、人造人間だとか、戦闘用に作られたロボットだとか言う人がいたけど、あながち間違いじゃないかもしれない。
けれどせめて、この力をもう二度と悪い事には使わない。
正義のためにちゃんと正しいと思ったことをやれば、きっとパパもママも怒らないよね。
わたしは、バックミラーに映った久しぶりにキャットスーツを着た自分をじっと見つめて、そんなことを思った。