【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第28章 最愛 ♪
次の日の夜、零の車に乗って杯戸シティホテルへ向かっている途中、零が後部座席に乗っているわたしに念押しのように言った。
「くれぐれも、勝手な行動しないように。」
「もー。わかってるって!」
「…そこの紙袋に風見が用意してくれたものが入ってる」
零がそう言いながらバックミラー越しに目配せをする先に紙袋を見つけ、わたしは中身を確認した。
中に入っていたのは、ブラックのボディスーツ。いわゆるキャットスーツだ。
わたしは諜報員をしていた頃よくこんな服を着て潜入捜査していた。
そして、耳につけるタイプのイヤホンマイクにハンドガン。
「君と言えばその3種の神器ってイメージがあったからね」
「さすがバーボン」
わたしはそう言いながら、後部座席でウキウキに服を脱いでキャットスーツに着替えた。
そして預かった銃はブーツの中に仕込んだ。