【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第27章 気付かれないように ☆ ♪
安室side
サラを車の助手席に乗せると、サラは咄嗟に僕の手を掴んだ。
「どうした?」
「…零、好きだよ?」
まるで僕に訴えかけるようにそう言ってくる。
「僕も、大好きだ。
…でも、運転しないといけないから。離して?」
そう言うと、サラはゆっくりと掴んだ僕の手を離した。
車を走らせて、数十分で自宅に到着した。
サラが乗る助手席のドアを開けてやると、サラはその瞬間、また僕に抱きついた。
「まだ具合悪い?」
僕がそう聞くと、サラは僕の身体にギュッとしがみついたまま
「ううん。でも、少しも離れたくないの」
と言った。
「歩ける?」
「うん…」
サラを自分の足で立たせると、僕はサラの肩を抱き寄せた。
そのままぎゅっとくっついたまま、自宅に戻り、くたくたに疲れた様子のサラを先にシャワー室へ押し込んだ。