【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第27章 気付かれないように ☆ ♪
安室side
数秒口付けて、離して、またキスをする。
まるで人工呼吸みたいだ。
荒くなっていたサラの息はだんだん落ち着いていて、意識もはっきりしてきたのか抱きしめる僕の胸をぎゅっと掴んだ。
「…横になれるところにいこう」
そう言いながらサラを抱き上げると、サラは僕の首にぎゅっと両腕を回してしがみついた。
まるで小さな子供のようだ。
「毛利探偵、コナンくん。
ちょっとサラを寝かせてきます。
しばらくしたら戻ってくるので」
そう言い残し、現場からすぐ近くのホテルのソファーを見つけるとそこにサラを寝かせた。
「零…ごめんね…」
ようやく話せるようになったサラは虚ろな目でそう言った。
「謝る必要ないですよ。
ちょっと休んでいたほうがいい」
そう言いながらサラの額に張り付いた前髪を寄せると、サラはくすぐったそうに目を閉じた。