【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第27章 気付かれないように ☆ ♪
そして安室くんは今にも僕に殴りかかりそうな目でこちらを睨む。
そうだな。
俺にはもうサラを救ってやることすら、する資格がない。
「安室さん。
背中をさすりながら抱きしめて、直接二酸化炭素を送り込んでやってください。
それで落ち着くはずですから」
そう言いながら、サラの身体をゆっくりと離すと、安室くんの方へ預けた。
はぁはぁと荒い息を吐くサラを安室くんは宝物みたいに優しく抱きしめて、その場に座らせると自身もしゃがんでゆっくりとサラの唇から二酸化炭素を送り込んだ。
ああ。
まさかこんな近くで2人のキスシーンを見るとは思っていなかったな。
俺は思った以上にショックを受けているらしい。
「では、僕は目暮警部が到着するのを迎えに行きます。
コナンくんと毛利さんは現場の保存を。」
そう言い残し、俺は逃げるようにその場を立ち去った。