• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第26章 アップルパイ ☆ ♪




零に電話をすると、零は2コールですぐに出た。

今日はスーツを着て出て行ったから多分公安の仕事だったんだと思う。
それでも、わたしからの電話にはすぐに反応してくれる。


「もしもし?何かあった?」


出てすぐに、要件を聞こうとするあたり、本当は電話に出ている場合じゃないんだろう。

なのに、後でかけ直すこともせず、今ちゃんと話を聞いてくれる零。

アップルパイ、どれがいい?と聞くと、零はちょっと笑いながらわたしに言う。


「はは。アップルパイはアップルパイだろ?
どれがいいってどう言う意味?」


優しい声。
手短に終わらせようと説明を端折るわたしを、零は一度も怒ったことはない。

アップルパイ専門店で、いろんな種類のアップルパイがあるのと言うと、零は


「サラはどれが食べたい?」


と聞く。


わたしが優柔不断で、きっと一つに決めきれていないことを見抜いてる。

シナモンとヨーグルトで迷ってると言うと、零はじゃあその二つにしよう。と言ってくれた。


/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp