【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第4章 しるし☆
「…さて。もう夜遅いしそろそろ僕たちは帰りましょうか。博士、ご馳走様でした。」
「あ、ああ。」
様子のおかしいわたしに気づいたのか、沖矢さんがわたしの腕を取りながら言った。
なんか…怒ってる…?
そう思いながらも、沖矢さんに手を引かれるまま、工藤邸に戻った。
「お肉、おいしかったね。…赤井さん先にシャワー浴びる?」
「ああ。」
それだけ言って、赤井さんシャワー室に入った。
しばらくして出てきた赤井さんは、わたしが話しかけようとしているのをスルーしてキッチンの方へお酒を取りに行った。
その態度がなんとなく冷たくて、わたしは赤井さんの腕を掴みながら言った。
「待って!なんで怒ってるの?」
「怒っていない」
「怒ってるじゃない。」
そこまで言うと、赤井さんはわたしの腕を掴んで壁際に追い込み、ドンっと手を壁についた。
「なに…」
「あいつとどういう関係だった」
「あいつって…」
タクミのこと?
じっと見つめられてそう言われると逃げられない。
逃げられないけど、言えない。
「…言いたくない」
わたしだって、普通の恋じゃなかったことぐらいわかってる。
彼にとってはわたしなんてただのストレスの吐口だったってことも分かってる。
「そうか。」
赤井さんはそうこぼすと、わたしの首筋に舌を這わせた。
ゾクっと快感が走って、わたしの口から声が漏れる。
「あ…ッ…だめ…」
「ダメ?じゃないだろ」
「だって…わたし、シャワーとか浴びてな…っぁあ」
抵抗するわたしの腕を片手で掴んでわたしの頭上に持ってきて、耳に舌を這わせる。
「お前なら、振りほどくくらい簡単にできるだろう。どうしてしない?」
そう言って赤井さんは、わたしの掴んだ腕をワザと離した。
ホラ。と言うように、逆にわたしの身を自由にしてわたしを試してる。
分かってるくせに。嫌なんて嘘。
本当は次、どんな風に触れてくれるのか、期待してる自分がいる。
大人しくなったわたしを見て、赤井さんはフッと口角を上げると、
「いい子だ」
そう言ってわたしの着ていたリブニットを胸上まで捲し上げ、わたしを抱き上げ、キッチンに座らせる。
赤井さんが少し屈んだ目線にちょうど自分の胸のあたりがきて、思わず顔が赤くなる。