【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第25章 プロローグ ☆ ♪
安室さんに、
「零って呼んで」
と言われた時、赤井さんに秀一と呼んで欲しいと言われたことを思い出してしまった。
赤井さんを秀一と呼んだのはあの一晩だけで、やっぱり赤井さんは赤井さん。と言って、それ以降は一度も秀一と呼ばなかった。
だから、安室さんのことは、今日からずっと零って呼ぼうって決めた。
赤井さんより、彼に特別をあげなきゃ。
そんな風に思った。
零に抱かれて、わたしは幸福感に満たされた。
優しくて甘い時間。
行為が終わった後、腕枕をしてくれる零の匂いを嗅ぎながら、わたしは零の身体にしがみついた。
「…?どうかした?」
「ん…なんにも。」
そう言ってふふ。と笑いながら擦り寄ると、零もつられて笑顔になる。
「風邪引くから。これ着て」
そう言って零は、裸で寝ようとするわたしに、自分のワイシャツを被せた。
「零にくっついてると、あったかいよ?」
「だーめ。ほら。腕通して」
そう言いながら零はわたしの髪を撫でながらワイシャツに腕を通させた。
「ぶかぶかだね」
「うん。可愛い」
甘くて愛しい時間。
わたしは零の頬にキスをして言う。
「明日、荷物持ってくるね」
「本当に来てくれるんだ」
「約束したでしょ?」
そう言うと零は笑ってわたしにキスをした。
零のことをこうやって好きになっていきたい。
そう思いながら、わたしは零の匂いに抱かれて眠りについた。