【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第25章 プロローグ ☆ ♪
そして頼んで運ばれてきたチーズケーキとティラミスを、はんぶんこして食べた。
ここはティラミスもチーズケーキも絶品で、わたしが夢中になって食べているとわたしの口の端についたココアパウダーを安室さんが指で拭った。
「な…んか、わたし、子供っぽい?」
安室さんよりも5つ年下のわたしは、出会った頃から若干子供扱いされているような気がしてならない。
安室さんはわたしを見て意地悪に笑って言う。
「うん。子供扱いしてる」
「もう!」
「あはは。嘘ですよ」
そう言ってわたしたちは笑いながらデザートを少しも残らずきれいに食べた。
こんな、平和で普通の日常がまた送れるようになったのは、安室さんがずっと一緒にいてくれたおかげだ。
大丈夫。過去にできる。
きっとこのチーズケーキみたいに、全部綺麗に少しも残らず無くすことができる。
安室さんの笑顔を見ているとそう思った。