【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第24章 思い出せなくなるその日まで ♪
夢を見た。残酷な夢を。
ピンポーーン
「はーい。」
自宅の玄関ドアをガチャリと開けると、そこには赤井さんが立っていた。
「赤井さん…?
どうして…わたしたち、別れたんじゃ…」
「ん?何を言っているんだお前。
頭でも打ったか?」
赤井さんはそう言いながら、わたしの髪に触れた。
「え…」
「何だ。その顔。」
「ほんとに、本当に赤井さん?」
「あぁ。」
わたしは、赤井さんに抱きついた。
そしたら赤井さんも、優しくわたしを抱きしめてくれた。
あぁ、なんだ。あの日から今までが夢で、これが現実だ。
良かった…
そう思いながら、赤井さんに言った。
「わたしの名前、呼んで?」
サラってあの声で呼んでほしくて、安心したくて。
だけど返ってきたのは残酷すぎる名前だった。
「明美」