【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第24章 思い出せなくなるその日まで ♪
温かい手。
赤井さんの手はいつも少し冷たかった。
「赤井さんと別れたからって、世界が終わる訳じゃないもんね…
受け入れて、前に進むしかない。
だから、もう毎日来てくれなくても大丈夫だよ。」
笑ってそう言うと、安室さんはわたしの目をじっと見ながら言った。
「泣きたくなったら、呼んでほしい。」
「…どうして、そんなに優しくしてくれるの?」
わたしが、二週間前、いやもっともっと前から安室さんに対して思ってたことが、口をついて出てきた。
「君のことが好きだからだ」
「…やめて…これ以上、わたしの中に入ってこないで
…どうせいなくなるくせに」
好きと言う言葉が少しも信じられなくて、わたしは涙を浮かべた。
わたしに好きだと言った人は、必ずみんないなくなる。
forever and ever なんて言ってたのに。
嘘つき…うそつき。