【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第23章 さよならとたった一言で
だけど赤井さんは、手を繋がない。
横目でチラリと彼の顔を覗き見すると、じーっと何かを考えているような切ない顔をして星空を眺めてた。
ふと、以前、車で赤井さんに抱かれながら、車のフロントガラスから見えた星空を思い出した。
あの時より、明らかに綺麗な星空が今目の前に広がっているのに、何故かあの時の方が綺麗だと思った。
大好きな赤井さんの匂いを嗅ぎながら、耳元で赤井さんの吐息を感じながら、赤井さんと一つになった幸せを全身で感じながら見たあの星空。
今も、すぐ赤井さんが隣にいるのに、どうして?
どうして、星空が泣いてるように見えるんだろう。