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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第22章 終わりの歌 ♪




安室side


「あ!サラちゃん、お財布忘れてる!」


帰り支度をしていると、梓さんがロッカーを見て声を上げた。

あの子、ああ見えてそそっかしいというか、うっかりしてるからな。
ふ…組織で見たジェーンと本当に同一人物か?とたまに真剣に疑ってしまうぐらいだ。


「急いで帰って行きましたからね。
まだ追いつくだろうし、僕が追いかけますよ」

「そう?お願いします」


梓さんから財布を受け取り、ポアロの裏口を出るとサラの姿は見当たらない。

走って帰ったのか?

慌てて大通りまで抜けたが、大通りを左右見渡してもサラの姿はない。

おかしい。
サラが出てから僕が追いかけるのに5分も経っていないのに、大通りで姿が見えないのは変だ。

不審に思った瞬間、路地の端にサラのバッグが落ちてるのを見つけた。


「…嘘だろ」


僕は急いで風見に電話をかけた。


「もしもし。
悪いが、捜索願いを出して欲しい。
年齢は24歳の女性。氏名は…」


そこまで言うとハッとした。
サラの氏名って公表しても大丈夫なのか…


「降谷さん?」

「…やっぱりいい。大丈夫だ。」


と、僕は電話を切った。
くそ…
と、頭を掻いた後、別の場所に電話をかける。


「もしもし安室さん?」

「コナンくん?落ち着いて聞いてくれ。
サラが何者かに連れ去られた。」

「なにっ?!」

「まだ確証はないけど、恐らく。
悪いがFBIにも知らせてくれないか?
…ほら、彼女は戸籍がないから日本の警察に捜査してもらえなくてね」

「わかった…!
今ちょうど博士んちだから!」


コナンくん。焦りすぎて失言だよ。
ちょうど博士んちだから。
それは隣にすぐに向かうことができる。と言う意味だろ?

とは言っても、僕もそんなことを言っている場合じゃない。


サラのバッグを抱え、無事でいてくれ…と願いながら、足早に自分の車を止めている駐車場に向かい、阿笠博士の家へと車を走らせた。


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